オイルレザーと製作について

オイルレザーとは、字の如くオイルを含ませたものですが、オイルを含ませるいっても、熱や圧によって皮革のなめし工程中にに浸透させるものであり

後からオイルを塗布し、オイルという言葉から、表面が油っぽい印象を受けますがそうではありません。

試しに,このオイルレザーを乾いた布などでこすると、圧入したオイルが滲みでてきます。

表面状は通常の皮革と顕著な違いが見られるわけではありません。

このような処理を施される事により、耐水性、対抗性が高いことから、軍靴や、登山靴、馬具などに用いられていたものです。

それだけ耐久性に富む皮革でも、それに見合った加工方法をとらなければ、革の良さがでてきません。

皮革以外の部分の耐久性の問題がでてきてしまうからです。

その加工方法をとるためには大量生産を前提として機械に頼った制作工程では対応できず、職人による手作業を前提としたものになります。

良い製品とは、素材である皮革と、製作技術のバランスの取れたものでなければならず、折角良い皮革を利用してもその製作技術に問題があれば

製品としての価値は低いものになってしまい、またその逆に制作技術に長けていても質の低い皮革を使用すれば、

折角の技術も生かすことができなくなってしまいます。そのバランスの取れたものが良い物と言えるのではないでしょうか。

日本の大量生産を前提としたもの作りは、良い物よりも売れるもの(
売れるものが決して良いものとは限りません。)を前提としてきたため、

良い材料、良い技術、のどちらかのバランスを欠いたものが多く、結果として良いものは市場からは消えてしまってきているという現実があります

私がご紹介する工房においてはかたくなに職人によるハンドメイドを貫き、また、オイルレザーにこだわりつづけている日本では数少ない工房にての製作です。

製作されたモノは製品は10年、20年の使用に十分耐え、親子代々にての使用も可能というものです。

もともと、ヨーロッパなど皮革製品の歴史の長い諸国においては本来レザー製品というのはそういうものを指し、

エルメスなどもそういった製品を世に送り出し、いまでも職人に拠る製作を続けています。

(エルメスも馬具商からおこったものであり、今でもオイルレザーの製作には同じ工程がとられています。)

制作期間の手間、素材の希少性などからエルメスなどの製品の価格は一般的には高価に思われますが、

ブランド、知名度としての価格ではなく、その品質、耐久性は製品としての完成度からすれば決して高いものではなく、

この工房もその制作工程が同じと考えるといかに廉価に制作しているかをご理解していただけるのではないかと思います。

本当に良い物を持つ、是非ご利用いただければと思います。


トップ