10000円財布VS2000円財布


上2000円

上10000円
下はびしっとまっすぐ裁断、縫製されていますが、上は心もとない
全体のバランスもカチッとした上に対し、下はくたっとした雰囲気

2000円

10000円
小銭入れの蓋部分、縫製がまっすぐしっかりしているのに対し、左はグニャ、グニャとうねっている感じ

2000円

10000円
角の処理を「よせ」と言いますが、この処理も技術の差異が表れるところです。
左の物は脹らんでますが、
右は端を丁寧に折りたたむためまた、角の皮革をすいている(薄くしている)為脹らむことがありません
構造、機能は全く同じの財布ですが、上記の比較をご覧になり、違いはお分かりになったと思います。

良いモノは
きちっと作ってある

ということでしょう。細部に掛ける手間と労力が違います。

それをすることができるかが、職人の腕になってまいります。

結果としてバランスの良い品が出来上がります。

縫製技術や、裁断などはある程度の説明が画面を通してお伝えする事はできますが、

素材 (皮革)の良し悪しはネット上ではいかに伝えれば良いのでしょうか?

通常、牛カーフ、コードバン、ラム、など比較の素性を記述したものが多いですね。

上記のお財布は10000円の方が「牛カーフ」、2000円の方がただ、「牛皮革」という表示です。

まず、素材の良し悪しとは何でしょうか?

牛の皮革は年齢、性別、などによって分かれており、

年齢が若いほど皮革は柔らかく少数のため、高級とされます。

これになめし方法、加工方法などが加わり、何百種類への皮革製品として販売されます。

一般的に柔らかい=高級というイメージをもたれている方も多いようです。

しかし、ソフトという感触は加工方法により調整できるため、ソフト=高級であるのは事実ですが、

ソフトであれば全てが高級と判断することはできません。

上記の財布も2000円の方でも感触はソフトです。

では、高級とは何か?
素材の良さを生かした皮革の均一性、余計な加工方法を取らない皮革ではないでしょうか、

なぜなら、傷は皮革には大敵で、バッグや、財布などの皮革製品になる前に皮革のチェックをされますが、

傷のない皮革を選ぶということは、それだけ難しい作業になってくるわけです。

虫にさされる、他の牛の角、囲い、木の枝などによる傷、牛の育った環境が皮革の傷として

残ってしまい、それらをのぞいた部分で皮革製品を造らなければなりません。

皮革は元の良さを出すためには、余計な加工をしなければしないほど良いのですが、傷も加工方法により、

お化粧することによって、隠すことができるわけです。

もう一点は製作するモノにあわせた皮革の部位の使用ということです。

皮革には繊維の方向性というものがあり、その方向性にそった皮革の使われ方をしているのか

縦方向に開け閉めする部位に横方向jの繊維を使用したのでは、使用しているうちに、繊維がこわれやすくなりますが、

同方向であれば、繊維が壊れない為、またここでも皮革の部位の厳選がされるわけです。

どこの部分の皮革を使用されるかによって、一つの皮革製品ができあがるのに、1頭から、いくつの皮革製品が

できあがるのか、皮革の質、皮革の繊維の方向性、など限定された条件をクリアしたものを使用した場合には

1個しかできないものも、数個できてしまえば、それだけ安く出来上がるわけです。

このように高級とされる小物には素材、使用部位などが上げられます。

ただ、新品の状態で現物を手にした時でさえもそれを判断するのは困難です。

加工技術の進歩により、堅いとされる皮革も、手触りの良い、柔らかい皮革へと作ることも可能になり、皮革を触っただけで

材質を当てることは至難の業と言っても良いでしょう。

良さがわかるのは2年、3年と使うほどに、違いがでてまいります。

製作時点で化粧を施された皮革、そして、部位を考慮しない使用方法は年月と共に、馬脚を現してまいります。


良いものであるということをわかっていただくためには、一つには現物を見て、触って頂いて

納得してもらうという方法があります。ただ現物のお店においてはその判断は全て個人に委ねられます。

前述しましたように、新品状態でそれを判断することは難しい部分もあります。

しかし、ネット上においては現物を触るということはできません。



皆様に替わって不詳私がいままで経験を生かし、すこしでもショッピングの一助になれば幸いです。


シャレmono.com   2005/12/04







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